サンドリヨンは微笑まない


差なんて、もう測れないくらいあったんだ。


「はい、網島螢です」

「覚えてるかな? ホタルちゃんが大学来た時に、遼のところに絵の具借りに行った…まあ覚えてなくても良いや。あたし、諸岡望美」


よろしくね。

差し出された手を握る。

知ってる、のぞみさんのこと。

一回会っただけだけど、何回も遼とセットで心を支配していた人。


「美人さんだね、やっぱり。遼に勉強教えて貰ってるんでしょう? こんなので大丈夫?」

「勉強とは関係ないことで怒られるのが怖いです」

「わかるー! ホタルちゃんとは気が合いそう」