「遼とよく会うって聞きました」 「ああ、うん。最寄りが大学と近くてね。たまに報告会してるの」 「それも聞きました。でも、岸田さんが言う前に好きって」 固まる手。手だけじゃない、体も。 口が滑った。 上手い誤魔化し方が思いつかない。使えない脳味噌! せめて岸田さんがつっかかってきませんように。 「そういえば今度文化祭があるんですよ」 「言ったの?」 「でも花を作るの、間に合ってなくて」 「遼くんに告白したの?」 食堂はガラガラで。 その分響いた。