だから、本当にお姉ちゃんが鬼だったかは分からない。
「父さんも居なくなるし、あんた達には迷惑かけられっぱなし」
「…」
「母さんが一番心配して、ちゃんと眠れないんだから」
視線を向ける。
あたしは、酷いことを言う。知ってる、これは少し前のあたし。
「いいねえ、血が繋がってない奴は、そういう時に赤の他人面するんだ」
「は?」
「悲劇のヒロイン勝手に演じんのは結構だけど、ほんとにうざいよ、お前」
どうしてその時だけ顔が見れたのだろう。
余程お姉ちゃんが嫌だったのか、将又傷ついた顔が見たいなんていう根性が腐っている奴だったのか。



