コンコンと窓をノックする岸田さん。 その先には、引き伸ばされたポーズをとった自分。 それでも、静止画と動くのとは違う。 「それに、あれも笑ってない…」 呟いた声は岸田さんには届かなかった。 窓の外に目を向けてから、視界を閉じる。 大きな敵を前にして、心が折れそうだなんて。 臆病者。 「これ以上、迷惑かけないでよ!」 びくり、と肩が震える。 お姉ちゃんが鬼のような形相でこっちを見ているのが分かったけれど、あたしはグレたように斜め下を見ていた。