サンドリヨンは微笑まない


「学校って楽しいだろう?」

「えっと…今はまだ、よく分かりません」

「じゃあこれからその楽しみを知ることが出来るのか。羨ましいな」


トントンと背中を叩かれた。

羨ましい、んだ。


「楽しむと、何事もあっという間だ」


なんとなく、遼が学校の先生を目指すのが分かった。

あたしをバカだって見捨てた教師も居れば、こんなに善い先生も居る。

事務室から出てきた伊月さんを見つけて、先生は職員室の方へ行った。


「おかえり」

「ただいま、雑誌のこととか言われた?」

「ううん」


教室へと歩く。