足が止まった。
今度は遼のじゃなくて、あたしの足。
見間違いであってほしい。あたしの目が悪かったんだ、きっと。
「な?」
遼の声は笑ってた。ほらみろって感じに。
でも、どうして泣きたくなるの。
立ち止まる遼の視線の先には、のぞみさんと、大学であたしを遼の所まで案内してくれた大堀さんが手を繋いでいる姿。
他人でも分かる。
二人は、恋人同士。
あたしと遼も手を繋いでいるのに、なんて滑稽なんだろう。
「二年の秋から付き合ってたんだ。勿論大堀とはその頃から結構仲良くて」
繋がれた手に力が入る。
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