サンドリヨンは微笑まない


どこに行くのか聞こうとしたところで、足が止まった。

音は聞こえるけれど、花火は見えない。


「この上」


目の前の他より大きいビルを見上げる遼。同じようにあたしも見上げた。

上って屋上?

それ以外に考えられなくて、楽しくなった。学校の屋上は行ったことないから、初屋上!


「階段どこ?」

「あっち」


肩からするりと離れて、階段を上っていく。後ろにちゃんと遼が来ているか確認しながら。

パタパタと階段を上るは良いけど、流石に屋上までは長い。

結局最後は遼に腕を引かれながら屋上に到着した。

本当に花火が見える。これが世に言う秘密の場所…!