サンドリヨンは微笑まない


年下にくん付けって変?

考える。伊月さんにもさん付けだけど、変?


「岸田さんとか平井さんにも、さんつけてるよ?」

「俺には」

「…遼、さん、」

「冗談、ちょっとからかった」


冗談には聞こえない…!

反して遼は少し楽しそうで、まあ良いかなと思う。遼のそういう顔は珍しくて、ちょっと嬉しい。

足をぷらぷらとさせて、冷や奴を待つ。


「遼って何のバイトしてるの?」

「古本屋とコンビニとあんたの講師」


最後のはバイトに入るかどうかは兎も角。


「バイト多くない? 小野寺くんもそうだけど、遊びたいって思わないのかな…」