サンドリヨンは微笑まない


洗濯を終えて、メイクをして、日焼け止めを塗って。

準備が出来ても遼がまだこないので、いつか岸田さんとホームセンターに行って買った大きなタライに水を入れる。バスタブの淵に座ってそれに足をつけた。

去年の夏はこれで暑さを凌いだな…。

懐かしい過去を振り返っているけれど、周りは洗濯物。

チャイムの音がして、足を簡単に拭いて玄関あ開けると遼の姿。


「用意は?」

「あ、ちょっと待ってて」


タライの水を流して玄関に行く。


「食べたいものは?」

「冷や奴!」

「冷や奴…」


お豆腐が食べたい気分なのは確かだった。