サンドリヨンは微笑まない


「風呂場にでも干してください…、なんか俺口うるさい母親みたいだな」

「どうしてお風呂場?」

「女の一人暮らしって知られたら色々厄介だから」


じゃーな、と玄関を出て行く遼。

なんか、さっきまで喧嘩寸前だったのが嘘みたい。というか、遼にとってあれは喧嘩ではなくて、あたしが一方的に噛み付いてきたものなのかもしれない。

息を吐く。

気を取り直して洗濯だ。

おもえば、この棒って洗濯物干す為にあったんだ。

いつもお風呂に浸かりながら、端から端まで渡っているものの正体が分からなかった。

本当に遼っていろんなこと知ってる。