私の隣の幽霊くん。



辻谷那央から逃げるように私は小走りで教室へと戻った。


自分の席に着き、深いため息をついていると、後ろから何かヒソヒソ話が聞こえてきた。


「那央が死んだって言うのに彼氏とイチャイチャかよ」


「葬式も泣いてなかったし、性格捻じ曲がってるよね」


明らかに私に向けての陰口。


ヒソヒソ話でも声のトーンで誰が言っているかわかる。


辻谷那央一筋の倉野亜里沙とその取り巻き達。