私の隣の幽霊くん。



「みんなにメールしなきゃ…」


桜はユラユラしながら立ち上がり、そう呟きながら二階へと上がって行った。


…まぁ、辻谷那央を追いかけて高校を受けようとするほど憧れていたんだ、ショックは計り知れないよね。


妹にも同情しながら私も家へ入り、母親にただいまを言う。


「ねぇ!あんたのクラスの辻谷くん、亡くなったんだって?!」


この反応に対応するのはもう桜で懲り懲りしてしまって、軽い返事をして即座に私は二階の自室へと上がった。