「…実は私も」 「春乃も!?…辻谷那央、みんなに好かれてるし、性格も外見も凄い良いけど、ごくたまに怖い顔してる時があってね。それからずっと思ってたんだ」 のあの話を聞いて私は、朝の出来事を思い出す。 辻谷那央の本当の姿。 裏の姿を出さないように振舞っていたけど、人間観察するのが趣味なのあには隙を見られていたんだ。 「色々…抱えていたのかもね…」 彼の本当の性格を知っているが、私はそれをのあに言おうとは思わなかった。