その20分後。東京の都心に向かう電車の中で、川上祐美は必死にお腹の中の気持ち悪さと戦っていた。
ようやく風邪が治ったと思ったのに、今朝目が覚めてからどうもお腹の調子が悪い。
普段は出来るだけ食べるようにしている朝食も、今日はまったく食べれるような状況ではなかった。
本当は今日も会社を休もうかと思ったけど、先週大した風邪でもないのに、調子に乗って休み過ぎたから、さすがに今日も、吐き気がするので休みますとは言いづらい。
そう思って家を出たことを、祐美は今物凄く後悔していた。
満員電車の人込みは、健康な時でも苦痛なのに、こんな状態では、いつ吐いてしまってもおかしくない。
さっきから脂汗が止まらなかった。
後二駅でいつも降りる新宿駅である。
あと少し……。もう少しの辛抱と、必死で自分に言い聞かせていた。
ところが次の駅に到着して、再び電車が走り出したところで、限界を越えてしまった。
「うぷっ、うげぇええーーーーー」
祐美の口から異臭を放つ液体が、勢いよく吐き出され飛び散る。
「うわぁあああ」
「きゃぁあああ」
「臭せぇえええ」
満員電車の中は、一瞬で騒然となった。
祐美はそのまま前のめりに倒れる。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車。
逃れようのない場所で、小さな小さな悪魔たちは、さらに新たな移住先を見つけた。
ようやく風邪が治ったと思ったのに、今朝目が覚めてからどうもお腹の調子が悪い。
普段は出来るだけ食べるようにしている朝食も、今日はまったく食べれるような状況ではなかった。
本当は今日も会社を休もうかと思ったけど、先週大した風邪でもないのに、調子に乗って休み過ぎたから、さすがに今日も、吐き気がするので休みますとは言いづらい。
そう思って家を出たことを、祐美は今物凄く後悔していた。
満員電車の人込みは、健康な時でも苦痛なのに、こんな状態では、いつ吐いてしまってもおかしくない。
さっきから脂汗が止まらなかった。
後二駅でいつも降りる新宿駅である。
あと少し……。もう少しの辛抱と、必死で自分に言い聞かせていた。
ところが次の駅に到着して、再び電車が走り出したところで、限界を越えてしまった。
「うぷっ、うげぇええーーーーー」
祐美の口から異臭を放つ液体が、勢いよく吐き出され飛び散る。
「うわぁあああ」
「きゃぁあああ」
「臭せぇえええ」
満員電車の中は、一瞬で騒然となった。
祐美はそのまま前のめりに倒れる。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車。
逃れようのない場所で、小さな小さな悪魔たちは、さらに新たな移住先を見つけた。

