絶滅危惧種『ヒト』

(あ~~~気が重い。行きたくないなぁ~~~)


そう思いながら聖人について行くと、貧乏とはとても言えないような大きなうちについた。


門には桜小路の表札。



「ここだよね?」


改まって聞くと、聖人は頷いた。


「前にさぁ、お金がないから公立校に来たって言ったよね?」


「ああ」


「これってお金が無い人が住む家じゃないよね?」


「そうかな? まぁ、良いじゃん」


聖人は笑顔でそう言うと、門を開けて中に入る。


自分の家との違いを見せ付けられたようで、梓はますます気が重くなってしまった。



「ただいまぁ~」


玄関のドアを開けると、聖人が大きな声で中に声をかける。


すぐに奥から、聖人のお母さんらしき上品な女性が姿を見せた。