確かに梓の言うとおり、他の理由が思い当たらない。
だからといって、それが即正解ではないだろう。
もっと他の理由があるような気がしてならないのだ。それは何か?
「ねぇ聖人、急がないと日が暮れちゃうよ」
考え込んでしまった聖人に向かって梓が声をかける。
「え? あ、ああ」
聖人は腕時計を見た。時刻は午後三時半。日没までにはまだ時間があるが、ここから自宅まで一時間かかる。
「よし、じゃあ引っ張るよ」
聖人は梓に声をかけると、ストレッチャーを引っ張り始めた。
「どうなっちゃうんだろうね?」
後ろからストレッチャーを押しながら梓が呟くように聞く。
「どうって言われてもなぁ……」
最初に孝明が発病してから、まだ二週間も経っていないのだ。
今日だってこれだけ多くの発病者から、大量の細菌が撒き散らされたのだから、四日後にはさらに大勢の発病者が出るだろう。
このペースで細菌が蔓延していけば、二週間後には日本人が、
そして世界中でも秘境と言われているような場所に住んでいる人を残し、
三ヵ月後には人類は絶滅してしまうのではないのだろうか?
聖人はそう思った。
その前に何とかしなければならない。
とはいえ、一介の高校生である自分に、いったい何が出来るだろう?
父や兄の知識が欲しい。
そうすれば少しでも、人類の為に役立つことが出来るのに……。
聖人は兄の研究室を目指しながら、必死で頭をフル回転させていた。
だからといって、それが即正解ではないだろう。
もっと他の理由があるような気がしてならないのだ。それは何か?
「ねぇ聖人、急がないと日が暮れちゃうよ」
考え込んでしまった聖人に向かって梓が声をかける。
「え? あ、ああ」
聖人は腕時計を見た。時刻は午後三時半。日没までにはまだ時間があるが、ここから自宅まで一時間かかる。
「よし、じゃあ引っ張るよ」
聖人は梓に声をかけると、ストレッチャーを引っ張り始めた。
「どうなっちゃうんだろうね?」
後ろからストレッチャーを押しながら梓が呟くように聞く。
「どうって言われてもなぁ……」
最初に孝明が発病してから、まだ二週間も経っていないのだ。
今日だってこれだけ多くの発病者から、大量の細菌が撒き散らされたのだから、四日後にはさらに大勢の発病者が出るだろう。
このペースで細菌が蔓延していけば、二週間後には日本人が、
そして世界中でも秘境と言われているような場所に住んでいる人を残し、
三ヵ月後には人類は絶滅してしまうのではないのだろうか?
聖人はそう思った。
その前に何とかしなければならない。
とはいえ、一介の高校生である自分に、いったい何が出来るだろう?
父や兄の知識が欲しい。
そうすれば少しでも、人類の為に役立つことが出来るのに……。
聖人は兄の研究室を目指しながら、必死で頭をフル回転させていた。

