(でも‥水晶が割れると死んじゃうって言われたの‥)


僕は戸惑った。

どうして僕なのか‥


でも‥

どうしても君を放っておけなかった。


「‥体にいさせてあげるよ‥そのかわり」


なぜだと思う?

それはきっと、あの祭りでの柚が


あまりにも悲しい顔をしていたからなんだ。


「早く目を覚ませよ!」


顔は見えないけど、僕の中で君が泣いているのが分かった。


嬉しくて泣いているの?

それとも悲しくて泣いているの?


きっとその両方だったんだと思う。


そして君が僕に入ってから、僕の生活がここまで変わるなんて


この時はまだ想像すらしていなかった。