「ちょっとっ!」
あたしが怒っても康大はそれを無視してさっさと席に座ってしまった。
次のお客さんの接客もしなきゃいけなかったので、美優さんや康大の友達に誤解だと伝えられなかった。
心の中はもやもやしたまま。
康大は一体何を考えてんだか!!
夕方は一番混む時間帯だ。学校帰りの学生やサラリーマン、OLで店は混みだしてきた。
レジが忙しかったせいか、しばらくして康大達の方を見るといつの間にかいなくなっていた。
言い逃げしやがってぇえ…
明日学校で会ったらタダじゃおかない。
良い人なんて思ったのが間違いだったよ。
そんな事を考えてると美優さんが、
「藤沢さん、あたしと一緒に10分休憩入ろうか」
と言ってくれたので、あたしたちは休憩することにした。



