「おめぇ…勝手に…俺を殺すな…」
ハハッと笑った笑顔を見たら、安心してまた泣けてきた。
そんなあたしの頬を陸さんは震える手で優しく撫でてくれた。
「わりぃな…心配かけた」
あたしは思いっきり首を横に振る。
生きててくれたんだもん…
本当に…本当に良かった…
陸さんはあたしの頬を何度か撫でると、また静かに眠った。
その手を両手で握りしめて、泣いた。
神様―――百合さん―――
ありがとうございました…
百合さんがまだ来るなって言ってくれたんだよね?
きっと―――
きっとそうだと思う。
百合さんはずっと、陸さんを見守っててくれていると思うから―――



