乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】



あたしは床に座り込んだ。


もし―――


このまま陸さんが目を覚まさなかったら―――


あたしは生きていけるんだろうか―――


そんな事考えられない。考えたくない。


でも、怖くて怖くて震えが止まらないよ。





その日、母が迎えにきてくれてあたしはなんとか家に辿り着いた。


陸さんの意識が戻るまで、学校は休みたいと母に頼んだら、すんなりと承諾してくれた。


あたしの気持ちを、母は痛いほどわかってくれている。

こういう時、母がいてくれてよかったと改めて実感した。


翌日、朝早くにあたしは病院へ向かっていた。

結局昨夜は一睡もできなかった。

陸さんからもらったネックレスを握りしめてベッドに入り、ひたすら祈った。


神様―――――


あたしから陸さんを奪わないでください。


百合さん―――


まだ連れていかないで…お願いします…