「久しぶりっすねぇー!桐谷さん、奈緒さん!」
今江君が満面の笑みで言うと陸さんは嬉しそうに笑った。
今江君とはしばらく会ってない。陸さんも久しぶりってことは一緒に遊んだりもしてないってことなのかな…
「優奈が寂しがってましたよぉ」
今江君の言葉にどきっとした。
優奈…って誰…?
「あーまじか。最近遊んでやってねぇしな。今度遊ぶべって言っといて」
あ、遊ぶ!?
あたしは陸さんの方を睨んだが、まったく気づいてない様子。
いや、わざと気づかないフリしてるのかも。
「つか、奈緒さんとはホント何年振りかって感じですよね!?」
急に話を振られたので、慌てて引きつった顔を笑顔に戻した。
「そうだね~あたし最近夜出歩かなくなったし…」



