「陸さん!?」
康大の顔を見ると、苦笑いしている。
一体どういう事なの!?
陸さんは目の前に来て、あたしをちらっと見ると、すぐさま康大の方を見た。
「ねぇ…話が見えないんだけど…」
あたしは二人を交互に見ると、康大が笑って「俺から説明していいっすか?」と陸さんに確認をとった。
「おととい、俺に話があるって彼氏さんが学校にきて」
「え!?」
陸さんが学校に来た!?放課後かな、全然気づかなかったんだけど!!
「今日ここに藤沢を呼んで俺の気持ちぶつけてみろって言われてさ…彼氏さんは藤沢の本当の気持ちを知りたかったんだよ、もちろん俺もだけど」
「…本当の気持ち…?」
陸さんの方を見ると、頷いていた。
「奈緒は俺の前じゃ遠慮して本当の事いわねーんじゃねーかと思って、こいつに話した。したら、こいつもお前に気があるって言うし。もしかしてこいつら両思いなんじゃねーかってさ」



