乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】



「陸さん!?」


康大の顔を見ると、苦笑いしている。

一体どういう事なの!?


陸さんは目の前に来て、あたしをちらっと見ると、すぐさま康大の方を見た。


「ねぇ…話が見えないんだけど…」


あたしは二人を交互に見ると、康大が笑って「俺から説明していいっすか?」と陸さんに確認をとった。


「おととい、俺に話があるって彼氏さんが学校にきて」


「え!?」


陸さんが学校に来た!?放課後かな、全然気づかなかったんだけど!!



「今日ここに藤沢を呼んで俺の気持ちぶつけてみろって言われてさ…彼氏さんは藤沢の本当の気持ちを知りたかったんだよ、もちろん俺もだけど」


「…本当の気持ち…?」


陸さんの方を見ると、頷いていた。


「奈緒は俺の前じゃ遠慮して本当の事いわねーんじゃねーかと思って、こいつに話した。したら、こいつもお前に気があるって言うし。もしかしてこいつら両思いなんじゃねーかってさ」