は?なに言ってんの?
こいつ頭おかしいんじゃねぇの


「何、子供みたいなこと言ってんだよ。ばかじゃねぇの」


怖じけづいたのを隠すかのように俺は高木に反論した。



「馬鹿かもな」


グッ


「ウワッ?!」


思いっきり高木に引っ張られて高木と俺の距離はわずか数センチ…ちょっと近付いたらキス出来そうな距離までになった



男同士でこの距離感は普通におかしいだろ



「…高木近付すぎんだけど早く腕離してくんない?」


「やだね」



即答かよ……
なんで俺がこんな目に合わなきゃなんないんだよ。



ここは男子校。周りを見渡せば男同士でイチャイチャしたりは当たり前だ。
告白を目撃したことだってある。


最初は有り得ないと思って学校を辞めようとまで思った。だけどこの高校にはやりたい部活があったから今ままでやってこれた。



だけどなんで今更こんな目に合わなきゃなんないんだよ。


半分涙目になりながら高木を思いっきり睨みつけた


「ふざけんな!早く腕離せよ!俺はホモやレズとか大嫌いなんだよ!だから高木の告白も嬉しくないしむしろ迷惑なんだよ!」


ちょっと言い過ぎたかなと思ったけど今の俺にこの状況は堪えられなくて早く帰りたい一心だった