「好きなんだよ、お前のこと」



は?いや、ちょっと待て
いきなり高木に空き教室に呼び出されたかと思ったらなんで俺告白されてんだ


俺男だぞ
有り得ねぇだろ
男が男に告白してどうすんだよ



「高木、お前告白する相手間違えてる。俺男だぜ」


不審な目を高木に向けても高木は怯むことなく、むしろさっきより真剣な顔でこっちを見てきた



「間違えてねぇよ。俺はお前、浜田光也が好きなんだよ」



そんな真剣な顔でこっちを見られても困るんだけど。



そもそも高木とはクラスは一緒だけど話したことはないし関わったことがない。むしろ今初めて話したくらいだ。



好きになる要素がどこにもない。それに俺はホモやレズといった同性同士の恋愛が大嫌いだ。


なんで同性でイチャイチャしたり付き合ったりしなきゃなんないんだって話し


普通に考えておかしいだろ、普通じゃない。



「高木……ごめん気持ちには答えられない。」



高木の顔がさっきと打って変わって意味深な笑みに変わった。

なんだよ、その顔……
不気味なんだけど


怖じけづいて後ずさると
高木は俺に近付いてきた。



「へぇー、この俺を振るんだ?」


「何が言いたいんだよ」



高木が近付くの止めないから俺は後ずさるばっかりで終いには後ろが壁で
高木と壁の板挟み状態になってしまった。



「でも俺好きになったもんは全部欲しいから何がなんでも俺のものにしたいんだよね」