『痛いぞ小娘!!』


あ!ゴメンナサイ。
素敵な想像をしていたら、
つい手に力が――――――って……


えっ!!!!?


周りをキョロキョロと見るものの、
人っ子1人いない………



じゃあ、あの中年みたいな男の声はどこから?!

ま、まさか怪奇現象!!!!?





ギャーーーーツツ!!!!!!
ムリムリムリ!!怖いのムリ!!



『う゛!だから痛いと言っているだろう!
手を離せ小娘!!!!!』


手?手を離せばいいの!?
離したら呪われないのかい?!!!
それならば手を離しますとも!!!!!



パッ―――――…



手を離すと、カコーンとイイ音が鳴って
コンクリートに例のアレが落ちた。



あ…忘れてたよ、アレの事。



『うぎゃーーーーっ!!!!!』


凄まじい叫び声と共に例のアレが
頭を抱え悶えだした。