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と書かれてある茶色いドアを開けた。

シングルの木のお洒落なベッド

椅子と小さなテーブル

ひとつのワインレッドのソファー

そして小さなクローゼット

壁には鏡が掛かっていて

もうひとつの個室は、ユニットバスだった。


小さなテーブルの上には

薔薇とかすみ草の入った花瓶と

[彩津 倫様]
と書かれたプレートと鍵が置いてあった。

床には、私が倒れた時にここに届けられたであろうキャリーバッグが置いてあった。

バッグをあけ、クローゼットに手早く服を入れた。

家族写真を小さなテーブルの上に乗せ、

バッグを閉じた。

それから、お母さんが持たせた
お弁当を頬張った。