白いジャージとオレンジジュース






「この手紙を受け取ってからすぐに戦争は終わりました。毎日毎日、主人の帰りを待っておりましたが、帰ってくることはありませんでした」





声を震わせるおばあさんの姿に、何人かの生徒が涙を流した。





「でもね、奇跡が起きたんです。私のお腹には主人の赤ちゃんがいたんです。1週間だけの新婚生活だったので本当にびっくりしました。男の子でね、主人にそっくりだったんです」





にっこり笑った後、丁寧にお辞儀をして席についた。






拍手が起こった。



生徒達の中からだと思う。



そのことが嬉しくて、先生同士顔を見合わせた。







俺は徳田を探した。



校門でも会えなかった。




今日はどうしても、徳田に来て欲しかった。



徳田に、聞いて欲しかった。