俺は、気持ちを落ち着かせようと、大きく息を吸い込んだ。
落ち着け。
落ち着かなければいけない。
「大切な娘さんのことでお話したいことがあるんです。明日、お酒の飲まないでいてもらえないですか?」
無理だと言い続ける父親に、俺は苛立ちよりも虚しさを感じた。
これが父親なのか。
空が生まれて、俺の考え方も変わった部分がある。
想像していたよりも、子育てって得るものが多い。
あんなに小さい赤ちゃんが、必死で成長している姿を見ていると、俺も頑張ろうと思える。
「それでも父親ですか?」
俺は強い口調でそう言った。
覚悟はできていた。
きっと殴られる。

