「そんなことできるわけないだろう?同じ年代の子に目を向けてみろ。いい子がいっぱいいる。すぐに彼氏もできる。俺につきまとってる時間が無駄だと思うぞ?」





徳田はニヤ~と笑いながら、俺の腕に絡みついた。




「そういうところも好き~!先生!!」



「やめなさい」





俺は冷たくそう言ったが、冷たくされるのも嬉しいようだったので、今後の対応を考え直さないといけない。






「とにかく帰りなさい。俺はまだ仕事が残ってるから職員室に戻る」





俺は逃げた。




徳田から逃げることしかできなかった。




正直、どうしていいのかわからない。


何を言っても届かないというか。


何を言っても、今の徳田には効き目がない。