「先生、放課後相談乗ってくれますか?」 1年生の生徒だと思う。 顔を見ても名前がわからなかった。 「おう。いいけど、どした?」 「その時、話します」 大人しそうな女子生徒。 体育を教えている生徒の顔は覚えているから、俺の担当のクラスの子じゃない。 相談してくれるってことは嬉しいことだし。 と、俺は笑顔でOKした。 「じゃあ、生活指導室にいるからおいで」