「先生の首に巻いたタオルになりたいって思ったんだぁ、私」
「そうだったな。ハンドルにもなりたかったんだろ?」
「そうそう、おかしいよね」
「ありがとな。俺のこと好きになってくれて」
ツンの鼻の奥が痛くなった。
あの夏の匂いが蘇る。
「私のこと好きになってくれてありがとう」
直は、高校生の頃のようなキラキラした笑顔で俺を見つめた。
あの頃と変わらず、俺を好きでいてくれている。
「信じてくれて、ありがとな」
いろいろありすぎた。
俺の過去も全て受け入れてくれた。
信じてくれた。
直と直の家族。
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