「医者からも、このまま治療していけば大丈夫だからと言われたんだけど」
そう言った力は、大きく息を吸って、空に息を吐いた。
「和人に頼みがある。もしも、これから先、俺に何かあったとしたら・・・・・・まぁ、何もないと思うんだけど。もしもの話!その時は、嫁さんに新しい相手を見つけろって言って欲しいんだ。俺はそれを望んでるって伝えて欲しい」
俺は、負けたな。
力の愛は大きい。
この北海道の大地のように、広く大きな愛で家族を包んでいる。
俺は、目を閉じた。
「ああ、わかった。でも、死ぬなよ!」
「わかってるって」
俺は力の背中に手を回した。

