「それって、本当に好きなの?」




俺の問いに、首をかしげた大和。




「好きなんじゃないんですかね?ドキドキするし」



その答え方に、本気を感じなかった。


心の中に寒い風が吹く感じがした。






「なぁ、大和。それってバレるかもしれないっていうドキドキじゃないの?」





大和は、腕組みをして考えるフリをした。





そして、言った。






「それでもいいんじゃないですか?一度きりの人生なんだし」






「それで、退学になったらどうする?」