俺達は二度別れた。




あの時の気持ちは一生忘れることはない。






心の中で何度も練習した別れの言葉がなかなか言えなくて、言いたくなくて。




失うのが怖かった。



1度手を離すと、直はもう俺の元には戻ってこないような気がした。






愛しすぎて。


大事にしすぎて。




お互いに、相手のことばかり考えててさ。





バカみたいにまっすぐだった俺達。








辛くなると空を見上げた。



きっと、直も見ているから。



夜になると、月を見上げた。



絶対に直も見ているから。






月は、いつも俺達を優しく見守っていてくれたんだ。