ユニ様の視線の先に居たのは



「ラウ様…」


ラウ様は私達の視線に気付くと近寄ってくる



「マリアを連れて部屋へ戻れ」



「御意。ではマリア様」



「けど…」


ユニ様を見ると目が合う



「私は大丈夫だ。少し休んでから帰る」


そう言うと私を膝の上から退ける




「あと、これからは腹が減ったら私かラウに言え」



「…はい」


頭を撫でてから早くと急かされ、何も言えずに私は宿に戻ることとなった