それから何年も、ソコには誰も訪れず



誰も知らない秘密の楽園は


枯れ木しかない廃れに廃れたただの墓地





少女があの時流した一粒の涙は雪に溶け


今は跡形もなく消えている





ソコに一人の人物が訪れた


長髪の若い男






肩ほどにまであった髪を


取り出したナイフで切り落とし


墓石の前に供えたとさ