卑怯な私





「危ないので少し離れてて下さい」



パパが入った箱が火の海へと入って行く。



「嫌!パパを燃やさないで!!」



「優子、危ない!」


「お前まで燃えちまうぞ!」



2人が私を止める。



「だって、だって・・・・・・・・」



昨日からずっと私は泣いている。



なのに涙は枯れることを知らない。



「私、独りになっちゃう・・・・・・・・」



私達は3人家族。



パパとママが居なくなったら兄妹のいない私は独りきり。



これからは孤独で生きなくちゃならない。



そんなの耐えられない・・・・・・



それならいっそ









_________私ごと燃やして