卑怯な私





「優子っ!」



崩れた私を、翔樹が後ろから強く抱きしめてくれた。



「しっかりしろ!」



嫌・・・・・・・・



イヤ・・・・・・・



パパ!



ママ!



「優子!」



笑いかけてよ!










数分後、翔樹の呼んだ警察と救急車がやって来た。



犯人は翔樹の素早い対応で遠くへ逃げる前に捕まえることができた。



ここ最近この街を騒がしていた通り魔だったらしい。



パパとママは数時間後病院で息を引き取った。