卑怯な私





「お前本当にレモン好きだよな」



遊人に買って貰ったアイスをカップの中から掬い取る。



「レモンダブルって、どんだけ好きなんだよ」


「煩いな~。暑苦しいから黙ってて」



遊人がグチグチ言うから、冷房の効いた店内に居ても汗が出てきそう。



「人に奢って貰ってその態度かよ」


「あら、宿題写させてもらった報酬は別にくれるのかしら」


「ほんと、計算高い奴」



何とでも言え。



遊人が一番私の本性を知ってるじゃない。



「ねぇ、知りたいことがあるんだけど」


「なんですか」


「SEXって何?」


「男と女が身体を重ね合い交尾すること?」


「あ、質問の聴き方間違えた」



そんなこと位知ってるわよ。



「SEXしてなにがあるの?」


「快楽得るためにヤル奴も居るし、悲しみや不安を消すためにヤル奴も居る。ま、人それぞれだな」


「じゃあ遊人は?」


「俺は・・・・・・・・・暇潰し?」


「最低」



暑さということもあり、低い声が出た。