卑怯な私





『俺、土曜日優希に告白したんだ。だから、その・・・・・・』


『分かってる。余計な口は出さないよ』


『サンキュ。風邪、引くなよ』



昨日のことが脳裏にフラッシュバックする。



「その様子からして翔樹から聞いてたみたいね」



そうだよ。



今まで翔樹の恋愛話は私が一番に聞いてたんだもん。



「どうして黙ってたの?言ってくれれば私だって嫌われるようなことしたのに」


「なんて言えって言うの?」



『翔樹、優希のこと好きなんだって』


『優希のこと好きらしいから素っ気なくして』



それともストレートに



『翔樹が優希のこと好きだからはっきり断って』?



そんなこと言えない。



「言える訳、ないじゃん・・・・・・」


「優子・・・・・・・・」


「だって優希は親友なんだよ?」



私にとって、初めて出来た親友。



親友と言える遊人が居て翔樹が羨ましかった。



心を許せる友達が居て羨ましかった。



何でも相談できる人が居て羨ましかった。