卑怯な私





遊人に送ってもらうと、直ぐに家に着いてしまった。



家って、こんなに近かったっけ?



なんて憂鬱になってしまう。



「そんな顔すんなって。ちゃんと風呂入って歯磨くんだぞ」


「子供扱いしないでよ」



ぷぅぅと頬を膨らませる。



「優子は俺からしたらまだまだ子供だよ」


「遊人が大人なら私は大人になりたくありません」



私がそういうと、2人して噴き出して笑った。



「ちゃんと明後日学校に来いよ」


「分かってる」


「じゃーな」


「気を付けて」



手を振ると、遊人は背を向けて帰って行った。



私はその姿を見えなくなるまで見つめていた。



きっと自分の部屋に行けば翔樹と会ってしまうと、身体中が察知していたのかもしれない。