卑怯な私




「ありがとう、助かったよ」



アパートの前で袋を全部受け取る。



「なぁ、次会った時に言おうと思ってたんだけどさ」


「健太・・・・・・・」



瞳が揺れる。



聞きたくない。



その先は言わないで。



「俺、優子のこと好きなんだ」



そんな気はしてた。



ずっと気付かないフリをしていた。



「ごめん」



私はそれしか言えない。



断ることしかできない。