「野垂れ死ぬつもりか!?」
遊人が怒る気持ちも分かる。
分かってるけど
「そう、決めたから・・・・・・」
貯金なら内職で貯めたお金がある。
私が翔樹に毎月払うって言っても、1人も2人も変わらないからと家のお金は全て翔樹が払っていてくれた。
恩を痣で返す形になってしまうかもしれないけど、それが最善な道だと思ったの。
「はぁ~・・・・・・」
遊人の溜息がリビング中に響き渡る。
「このタイミングで言うのもどうかと思うんだけど、俺・・・・・・」
突然冷静さを取り戻した遊人。
「俺、北海道に転勤決まったんだ」
え__________
「転勤って言ったら大袈裟かもしれないけど、親方の友達が人出が足りなくて困ってるらしいんだ。就職する時に助けて貰ってるし、優子が声を取り戻して断る理由がないから受けようと思ってる」
遊人が北海道に・・・・・・?


