卑怯な私

「優子、俺明日からココに住みたいんだけどいい？」




文字に表さず、顔に「何で？」書いてある。




「住むって言っても家は隣なんだけど、一緒に住んでた方が色々便利だと思って。それに、1人より2人の方が安心だろ？」




【いいの？】




遠慮がちに聞いてくる優子を見て笑いが零れた。




「今更遠慮するなって。俺達の仲だろ」




クシャっと頭を撫でると君が笑うから俺もつられて笑顔になった。