(う、うわああああああ!!)
古書店を出て日菜は心の中で雄叫びをあげながら走り続けた。
もう午後9時を過ぎているので、外は真っ暗でライトをつけた沢山の車が走っており、空には星が煌めいている。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
伊東古書店の駐車場なのに何故か伊東古書店から遠い駐車場で、日菜は走るのをやめた。
運動不足のせいか拓海に話しかけられたせいか息があがってしまった。
日菜は俯き、膝に手を置いて息を整える。
ある程度落ち着いてきた頃、顔をあげるとそこにはライトで照らされた青色の自動販売機。
拓海はここで待てと言ったんだろう。
日菜は突然の拓海の行動に戸惑いを隠せなかったが、一応素直にここに来た。
日菜ははぁと大きくため息をついて自動販売機の隣にあるコンクリートに腰を下ろした。
