(ななななに言ってんのこの人ォオ!!!!!!!)
(無理無理無理無理無理ムリに決まってんでしょうが2人きりなんてェ!!!!)
(うわああああヤダァーー大人の男の人無理ィーー!!怖いよォーー!!)
一瞬収まりかけていた年上の男嫌いが再発した。
日菜は金魚のように口をパクパクする。
「あの、羽根川さん・・・」
「わっわっ私1人で帰れますから超帰れますからァーー!!!!」
拓海の言葉を容赦無く遮り、早口で半ばわけの分からないことを言った。
ギュッ・・・
日菜はスマホを握りしめる。
「じゃあ私帰りますんで、かっ樫本さんもお気を付けて!!!!」
それだけ言うと一目散に走った。
いや逃げた。
拓海は驚いたが時既に遅し、もう日菜の背中は遠くなっていた。
日菜の背負ってるリュックがフルフルと揺れている。
「羽根川さん・・・。」
拓海は名残惜しそうに、誰もいない駐車場で呟いた。
一方の日菜は無我夢中で走り続けている。
『俺、羽根川さんが好き。』
「・・・!!」
拓海の一言を思い出し恥ずかしさが体の芯から物凄い速さでせり上がってきてさらに顔が熱くなった。
