(これ・・・ドッキリかなんかじゃないの・・・。)
(樫本さんが私を好きになるわけないじゃん・・・。)
日菜はそんな考えがよぎりちらっと拓海の顔を見ると、さっきとは違った真剣な目で日菜を見ていた。
(さっきは大爆笑してたくせに何で今は真面目なんすか・・・。)
素人なのに巧妙な手口だなぁと日菜はまだドッキリ説を通している。
「嘘だと思ってるでしょ?」
左側から聞こえた低い声に、ビクッと体を震わせた。
「ななな何でですか!?」
噛みまくりである。
(この人エスパーか!!!!!)
「いやだってさっきからあり得ないって顔してるし」
「え・・・?」
拓海の言葉に日菜は右手を右頬に添えた。
(私そんな顔に出てたの?)
(もしかして、バイト中でも嫌なこと顔に出ちゃったのかな・・・。)
そう考えると何故か申し訳なくなって少しだけしょんぼりした。
