ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)












「……日向さん、元気出しー?」




クレープを頬張りながら…、


千波ちゃんが、優しく肩をさする。



「小夏でえーで、千波ちゃん……。」







約束のクレープ屋さんの前。


千波ちゃんと、アキラと、それから…私と。3人ベンチに座って…



もしゃもしゃと食べる。





「私かて謝るつもりやってん…。そやけどな、あいつも、なんや私もエライイラついて…しゃーないねん……。」




目の前には、大好きな…チョコバナナクレープ。






「……バナナ………。」




ぼわんと…


由良の顔が浮かぶ。




「うっ………。」



じわりと…


涙が込み上げてきた。




「わけわからん。……くやしー………。」




「小夏……。バナナで由良くん思い出すのは失礼やろ。」



アキラのごもっともな発言にも、



「仕方ないよ、めっちゃ仲良かったねんから…。」


千波ちゃんの訳わからん励ましにも、上手く返事を返すことができず。






「由良のあほ~う……!」





取りあえず、



うお~んと……、



負け犬の遠吠えをする他……なかった。