ちっこいラブやもしれんけど。(12/22完全完結☆)






HRが終わると同時に、鞄を持った由良が…立ち上がった。





「!ゆ……」


「日向さん!」




タイミング良く…、千波ちゃんに声を掛けられる。




「ん。どしたー?」



その間に…、奴はちゃっちゃっと教室を出て行ってしまう。




「帰り駅前のクレープ屋さんに行くんやけど…、良かったら、日向さんも…行かへん?遠藤さんも行くんやけど……。」




「…………!!!」




な、なんと……



クラスメイトからの…お初のお誘い…!!




「………行く行く~!」




めっちゃ……嬉しいやん!!




「……あ。でも……。」




私はちらっと…空っぽになった隣りの席に、目をやる。





「……。ちょい用あるから…後で追い掛けるし。先行ってて~!」




「うん。わかった~。」









私はふうっとひと息ついて。




いざ……



廊下へと、飛び出す!!





そや、どーんと行かな!!







「……あ。日向さん。」



「…エ。」



廊下に足を踏み出した第一歩。



そちらで遭遇したのは……



なんと……、





阪本くん…!!




「…えっと……、何か急いでる…みたいやな。」



「……え。い、いや~…。そうでもないねんけど……。」



いやいや……、間が悪いで…。



「…………。」



「……?どうしたん?」




「……。折角やし、一緒に帰らんかなー思て。」




「…………!!!」




リンゴ~ン……♪



幸せの鐘……、再来や…。





「…はっ、そやけど今日は用が……。」



今日は忙しいねんな。


由良に謝りたいし、

クレープ食べに行きたいし、


けど…阪本くんとも帰りたいし。





…………。



しっかりせい、私。



先にちゃんとすることせんと…女が廃るわ。





「……阪本くん。嬉しいけどな、私………。…………ん?」






ウチが話てる廊下の、ずっとずう~っと奥の方から。



なんや……?



騒がしい声が…聞こえてくる。











「……なんやねん、俺はもう帰るっちゅーてるやろ!」



「うるさいわ、逃げんのは男ちゃうで。」