ああ…、 これが……恋ってヤツなんやな。 痒くて、きゅんってなって、それから……… 「……え。ちょっ…、誰か…近くにおる。」 「え?」 「今…そっちの広場から足音聞こえた。」 「…………。幽霊?ハッまさか、由良が見たっちゅー女のゆうれ…」 「……由良や。」 「へ?」 「……由良と……小林。」 「え……?」 木の陰になって、あっちからも…そして、こっちからも…… 微妙なラインで見えんかったんやな。 由良、香澄ちゃんと仲直りして……… って、 「…………エ?」